小澤建築工房

この家は山梨県甲府市で外気導入式のパッシブソーラーハウスを数多く手がけてきた小澤さんの自宅兼事務所である。ソーラーシステムはもちろんのこと、太陽光発電、蓄熱型暖炉、回分式合併浄化槽など、新たな試みがなされている。

 1階事務所がRC打ち放し、2・3階が木造の混構造である。混構造で計画したのは外気導入式パッシブソーラーの床暖房を1階事務所部分と2階住居部分の両方に設けるためである。RC造外断熱で計画された1階は、蓄熱型暖炉の併用もあって、厳冬期の朝でも補助暖房を利用することなく19度を下がることのない室内温度を維持できている。

 小澤自邸は住居であり、事務所であり、積極的な実験の場でもある。これからの工務店は住宅のスタイルを売り物にするだけではなく、生活スタイルそのものを提案すべきだと小澤さんは考えている。

 

建物名称:小澤建築工房

所  在:山梨県甲府市荒川

用  途:住居+事務所

竣  工:1996年1月

構  造:RC造(1階)+木造(2・3階)

面  積:敷地面積 188.84m2

     建築面積 86.220m2

     延床面積 197.78m2

設  備:暖房 外気導入式ソーラーシステム+蓄熱型暖炉・自家発電 太陽光発電 建材一体型アモルファス太陽電池・浄化槽 回分式合併浄化槽